2016.02.08
コミュニケーションのポイント
先日、とある会社の朝礼に招かれ話をすることになりました。
「村本さんの自由に話しをして下さい」と言われ
30代~40代それなりに教養がありそうな雰囲気と思ったので
コーチングの割と専門的な話をしました。
ですが、15分くらい話をしたところで話の内容を少し変え、もう少し一般的な話にしました。
と言うのは、
相手に発信する情報は易し過ぎても難しすぎてもいけませんし
何とか理解できるぐらいのレベルくらいが理想的だからです。
ブログでの発信も同様です。
易し過ぎないように、難しすぎないように、そして、受け取り側の新たな知識になるように一応バランスを考えています^^
さて、今日は
コミュニケーションを計る上で不可欠な「ワラント」についてです。
へ?何ですかそれは?と思われるでしょう。
ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんね^^
これは、
ディベートの方法論において、論理を構築していく際に使われる言葉です。
コミュニケーションや情報を発信する際に
主に3つの要素に分けて伝えます。
「データ」 証拠(主張する内容を裏付ける事実)
「ワラント」 論拠(なぜそうなるかの情報)
「クレーム」 主張(論理的に構築された主張)
例えば数年前、省エネ節電対策が実施されました。
真夏の電力不足を回避するために電力会社が企業や家庭に要請した件です。
大阪では関西電力が15%の節電を要請し、
当時の橋下府知事が
「なんで15%削減するのかの根拠を出さない限り協力はしない」と言い放ちました。
これはとてもいい例で
関西電力はクレーム(主張)のみしか言っておらず
ワラント(論拠)がありません。
だから「根拠を示せ」と言われてしまったのです。
意図を伝えるときには、
なぜそうなのかという裏付け(ワラント)がなければなりません。
ワラント無く主張ばかりでは、関西電力のように「その主張の根拠を示せ」と反論されて終わってしまうのです。
コミュニケーションでは自分の意図が相手に正確に伝わらないので、成り立たないと言えるでしょう。
このデータ、ワラント、クレーム。
「報・連・相」よりずっと重要なことと、私は思います。
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