目標を言ってはならない理由とは

2017.09.11

目標達成をさせる方法として、必ず話題に出てくることがあります。

それは、「目標を人に話す」と言うこと。

目標を人に話すことで、自分にプレッシャーをかけ、やる気を起こさせるというものです。

果たして本当にそうでしょうか。。。

アメリカの起業家デレク・シヴァーズはTEDの中で逆の意見を主張しています。

それは、

「目標を口に出すと、現実感を持つようになる。
そのことが、まだ達成していないのに達成した気持ち、ゴールに近づいてはいないのに近づいた気になってしまうのです。

達成したいことはまだ実現していないのに、あたかも実現したかのような錯覚を覚えてしまう。そのため、実際に必要な努力を行う動機が下がってしまう」

と言うことです。

そして、彼の主張を証明する、実験があります。ピーター・ゴルウィツァーという人の実験です。

163人がテストを受けます。
まず各人が個人目標を紙に書き、半分の人は皆んなに向かってその目標をやると宣言し、もう半分は口外しません。

そして、その後45分与え、目標を達成するため作業をします。

好きな時にやめて良いと言われると、目標を口外しなかった人たちは、45分間を使いきり
口外した人は平均で33分したら辞めてしまうのです。

しかも、口外しなかった人たちは、目標の実現までまだ遠いと話し、
口外した人たちは、ゴールにずいぶん近づいた、と話したそうです。
つまり、目標を口外したことにより、それに対する努力の量が減ったにも関わらず目標には近づいたと錯覚してしまうのです。

目標を人に話すことで、実現の可能性を下げることは、心理学の実験で繰り返し示されています。

目標は、人に言わない。コーチングの鉄則でもあります。
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